3月決算業務(5月申告)もひと段落し、束の間の休息時期を迎えている会計業界。
今回は会計業界の基礎中の基礎、「簿記」についてご紹介します。
「簿記」の誕生は諸説ありますが、遡ることローマ時代
古代彫刻の中に商業帳簿が彫られていることが確認されているようです。
その後、1494年に出版された本の中に「簿記」が紹介されているので
少なくみても約500年以上前から「簿記」という存在はあったということになりますね。
ちなみに日本では、あの福澤諭吉さんが日本初の簿記書『帳合之法』を出版してます。
さすが一万円札に選ばれているだけあります!
そもそも「簿記」とは、簡単に言うと「お金やモノの出入りを記録するための方法」です。
そして「簿記」のルールは世界共通です。(あぁ、素晴らしい♪)
世界共通なので言語は違えど、技術なので覚えてしまえば身につきます💪
小学校に通うと算数や暗算など、誰もが計算することを学んで体験し
日常生活でも普通に使用しているのですが
なぜ「簿記」となると苦手意識を持ったり難しくなってしまうのでしょうか?
それは、「簿記」によって5種類ある会計の属性に振り分け作業をしたり
「決算書」や「試算表」、「貸借対照表」や「損益計算書」など専門用語や書類が多く
用語と数字が並んであるだけの意味のわからない書類を目にするからではないでしょうか?
そりゃ、興味のない&意味の分からないモノを見ても聞いてもツマラナイですよ👀👂
先ほど、5種類ある会計の属性に振り分けると書きましたが
まとめるとそんなに複雑ではありません✋
≪5つの分類≫
①資産 ②負債 ③純資産 ④収益 ⑤費用
【貸借対照表】バランスシート ※通称 B/S(ビーエス)
①資産 ②負債 ③純資産
【損益計算書】プロフィット&ロス ※通称 P/L(ピーエル)
④収益 ⑤費用
逆に言えば、この5つのどこに該当するか把握できれば、なんてことはないんです❣
よく家庭に置き換えて考えるようにお伝えすることがあるのですが、
例えば一般的な勤め人の家庭だと仮定すると、、、
預金残高・・・①の資産
自家用車・・・①の資産
住宅ローン・・・②の負債
給料or給料振込額は奥様に抑えられていてそこから支給されるお小遣い・・・④の収益
食費、携帯料金など・・・⑤の費用
ってな具合です💡
なんてことはないですよね。
家計でも会社でも”だいたいの事情を把握していれば”難しくないんです!
そして、ここが重要なポイントです!
「簿記」のルールを知っていても、”書類等を見て取引内容を把握する”という問題に直面します。
厳しい世の中をくぐり抜けてきた経験豊富な人ならば様々な取引の内容を把握できますが、
机上だけで勉強している人には少々難しいものがあります。
なので、いろんなことに興味を持ちそれを知ろうとする好奇心と探求心が求められます。
意外と活発な人の方が合っている業界かもしれないですね(笑)
今回はマニアックな「簿記」をテーマに書かせていただきました。
ちなみに、「簿記」(ボキ)の英語表記は、”bookkeeping”なのですが、
音訳から語源が来たのでしょうか。。。???